散文

少し肌寒いくらいが好きだ

汗が流れそうに暑い夏も好き

コートの前を閉めてマフラーを巻く寒い冬も好きだ

でも一番好きなのは 肌寒いくらいの頃



ううん そうじゃない


朝の寒さが好きなんだ

暑い夏でも ちょっと山の方で迎えた肌寒い朝

一日中寒い冬でも 朝の日が昇ってくる頃の清々しい寒さ

春や秋 朝や夕の ちょっと寒いかな? と思う感じ



早起きをした朝

徹夜明けの朝

昨日のどろどろしたもの イライラしたもの

全部 なくなってしまいそうな

ピンと張った空気

そんな 少し寒い朝が大好きだ